カードローンを借りている人にとって、返済が遅れてしまうかもしれないと思うことがあるかもしれません。
普通の人は支払を遅れることは滅多にないのですが、借入が多く多重債務になってくると、口座の残高はもちろん、手持ちのお金までギリギリになってしまいます。
当然、カードローンの返済よりも生活の方が大事ですので、生活費を優先にした結果、返済ができなくなるケースがあります。
そのような場合、カードローン会社は電話をしたら待ってくれるのか?電話をしても待ってくれないのならば、電話をするだけ損と考える人もいるでしょう。
はっきりと言いますが、まず、支払が遅れると分かった時点でカードローン会社に即連絡することが大事です。
遅れると分かった時点というのは、返済日よりも前になりますので、支払期日が過ぎてから連絡するのではなく、数日前などに連絡した方が心象も良くなります。
そして、いつまで待ってもらえるのか?と言うことですが、仮に今月の給料が全部支払に消えるので、来月の給料日まで待って欲しいと1か月程度の遅れの場合は、あまり了承してもらえない場合が多いです。
支払日経過から1週間以内に毎月の返済金額を支払できるのであれば、電話さえすれば100%待ってくれるでしょう。
2週間経過の日でも、多少の支払金額上乗せを要求されるかもしれませんが、14日の延滞であれば、連絡さえしておけば大丈夫です。
しかし、3週間~1ヵ月の延滞はなかなか待ってもらえないのが事実です。
そのような場合、カードローン会社は先に利息分だけでも入金ができないのか?確認してきます。例えば、消費者金融で50万円借りていた場合、金利18%で30日間の利息は7,397円です。
毎月の返済金額が15,000円だったとしても、先に利息分の切り上げ金額8,000円を支払できないか?聞いてきます。
もし、利息分の8千円が返済可能であれば、今月はその返済だけで了承しましょうと言われることになるでしょう。しかし、もし8千円の返済も不能だった場合、まず、いくらなら支払ができるのか?という話になります。
貴方が一銭も返済できないような状態ならば、嘘をつかずにありのままを言うべきでしょうが、カードローン会社は、1円も返済できない=返済不能と判断する場合もあり、そう判断した場合はさらに待ってもらうのが難しくなるのです。
支払が厳しくても多少は返済することが待ってくれるポイント!
カードローン会社では当然支店ごとに回収率(管理率)のような数字が出ており、各支店融資残高を伸ばす一方で、回収の比率も上げるように会社から言われているのです。
その為、月内に入金をさせることが、支店の成績につながることもあり、もしこの人は来月も返済ができないだろうと思われてしまったら、場合によっては一括での返済請求に変わる可能性もあるのです。
このことから、支払ができないと言っても、1円も払わないのではなく、自分が払えるギリギリの金額を言うことが大事です。1円も払えないと言うのは、いかにも誠意の無い返答であることを自覚する必要があります。
来月の給料が入ったら2ヵ月分支払うなどと言うのは、多重債務者がよく言う良い訳なのですが、カードローン会社も毎日そのような良い訳を聞いていますので、当てにならない返済猶予は危険と感じています。
なにが大事なのかと言えば、やはり支払が遅れる前に連絡をして、多少でも返済をすることでしょう。返済が遅れる前であれば、前回入金日からの日数はそこまで経過しておらず、発生している利息も少ないからです。
その状態ならば、仮に5千円の返済で今月は了承しましょうと言われる場合もあり、返済が厳しいからと言って、放置してしまうことが泥沼になってします一因なのです。
くれぐれも、返済が遅れる(できない)と判断した時点で、カードローン会社に相談の電話を入れることにしましょう。
ちなみにオリックス銀行などのネットバンクでは当然に店頭窓口が無いので、支店という認識がありません。すべてはコールセンターなど一極集中になっていることが多いので、そのような場合、返済が遅れると連絡してもマニュアル通りの対応をされる場合があります。
しかし、返済が遅れるのは契約違反なのですから、自分に責任があります。くれぐれも横柄な態度で電話をすれば、今後一切追加借入はできなくなるので、そのような態度は厳禁です。
カードローン契約の自動更新と解約はどうやってやるの?
消費者金融でも、銀行でも、一度カードローンの契約をすると、契約更新の手続きをすることがありません。
しかし、カードローンには契約期間というものがあり、通常、銀行は1年、消費者金融は5年で満了となっています。契約更新手続きをしなくても利用し続けることができるのは、すべての業者が規約に基づいて自動更新をしているからです。
一般的にカードローンの規約には、「期間満了日の前日までに当事者の一方から別段の意思表示がない場合には、この期間はさらに同期間延長するものとし、以後も同様とします。」
と記載されています。ただし、各業者ともキャッシングの利用条件に上限年齢が設定されているため、上限年齢を超えると、業者から期間延長をしない旨の意思表示をなされることがあります。
契約満了ごとに更新手続きをするのでは事務作業が煩雑になりますし、業者にとっては長く利用してもらった方が利益につながるため、自動更新のメリットが高くなっています。
ちなみに、カードローンにおいては契約期間を超えた返済が可能になっていることから、もともと自動更新を想定している契約とも言えます。なお、カードローンは自動更新になっていますし、複数の借入を一つの契約にまとめていることから「包括契約」と言えます。
ただし、当事者の一方から解約の意思が示された場合は当然、期間の延長はなされません。その場合は、借入金がすべて完済された時点で契約が解約されることになります。
なお、借入金が残っていない場合は契約期間の満了とともに解約されます。
ところで、利用者からの解約の場合は自分の都合で行われますが、業者からの解約の場合は利用者に落ち度があったことが要因になっています。つまり、規約に違反したための解約です。
例えば、定められた期日に定められた額の返済を滞納し、相当な期間を定めて催告をされたにも関わらず、期間内に返済を行わなかった時、返済の停止の申立をしたり、または破産・民事再生手続が開始されたりした時、住所変更の届出をしないなど利用者の怠慢によって業者における利用者の所在確認ができなくなった時、などに、業者から解約措置がとられます。
契約が解約された場合は借入残金があると、利用者は直ちに支払わなければなりません。
なお最近では、おまとめローンの返済中に他業者から新たなキャッシングをしたために、契約解除になった例があります。
ちなみに、キャッシングにおいて3カ月以上の滞納があると解約されないまでも、契約更新時に利用限度額が下げられたり、貸出金利を上げられたりすることがあります。